配達用に専用の通信キャリアを契約したい。
安くて、良いキャリアに乗り換えたい。
そんな方に向けて。
ここではウーバーイーツ配達でおすすめの格安SIMについて、用途別で紹介。配達員向けの失敗しないための格安SIMの選び方も併せて解説します。
さらに後半では、初めての格安SIMにする方に向けた、リスク回避術についても紹介しています。
なお、この記事ではウーバーイーツ以外のフードデリバリー各社(出前館・menu・Wolt)にも対応しています。
ウーバーイーツ配達で格安SIMにする際の選び方のポイント3選
ウーバーイーツ配達向けに格安SIMを契約する場合、プランの選び方としては以下の3つを抑えておきましょう。
- かけ放題プランの加入は不要
- データ量は最低3GB以上のプランにする
- 迷ったときはサブブランドを選ぶべし
かけ放題プランの加入は不要!
ウーバーイーツ配達ではお客様との連絡手段にはチャットと電話の2種類ありますが、基本的にはチャットによるメッセージで完結することが多いです。
そもそもウーバーイーツを注文される方の大半が若年層であることから、チャットでの連絡にも抵抗がない方が多いです。
直感的には電話のほうが出てくれないことも肌感としては多い(時代の変化?)ため、自身がチャットでの連絡でも抵抗がなければ、わざわざ通話し放題プランに加入する必要性はありません。
不在時の電話連絡も自動でやってくれるように!
ウーバーイーツでは2024年5月より不在時の10分タイマーから、「12分タイマー」に仕様が変更されました。
併せて、配達先にて待機中における、電話での自動連絡機能が実装されました。
自動電話でも応答がない場合は、従来通り配達員自身で連絡が必要ですが、ウーバーイーツでの電話連絡は今後少なくできるため、通話し放題プランへの加入はしなくても大丈夫です。
出前館など、他の配達サービスでは電話連絡がメインのため、専業で、かつ併用している方はかけ放題プランがあるとお得です。
データは最低でも3GB以上のプランで
週末のみ配達する方には、月3GB程度のプランでも十分です。
3GBクラスのプランでは、大手キャリアでも割引をフルに利用すると、乗り換えなしでも月1,000円程度で利用できます。
専業で配達する方には、月20GB以上のプランが適しており、できればデータ使い放題プランの加入がおすすめです。
データ通信量については、余裕を持たせたプランを選ぶことが重要です。この点は多少コストがかかっても妥協すべきではありません。
ウーバーイーツの場合、データ超過で速度制限がかかっても、案件の受注には大きな影響はありません。
しかし、住所の検索などで地図アプリを使用する際には、データ使用量が増加します。そのため、読み込みに時間がかかるなどの間接的な影響が避けられません。
このような状況はちょっとしたストレスとなり、モチベーションの低下や結果的に収入機会の損失にもつながり死活問題に。そのため、余裕を持ったデータ量を選択することが重要です。
迷ったらサブブランドを選ぶべし
格安SIMに乗り換えることが不安な場合、まずは大手キャリアのサブブランドを選ぶことが無難です。
サブブランドとは、ドコモやauなどの大手キャリアが運営しているブランドで、たとえば、povo2.0はau、LINEMOはソフトバンクが運営しています。
これらサブブランドでは大手キャリアと同じ通信品質で利用できるため、通信制限を気にする必要はありません。ただし、オンライン契約に限定されている場合が多いので、その点には注意が必要です。
【用途別】ウーバーイーツ配達でおすすめの格安SIM5選
ウーバーイーツ配達との相性がいい格安SIM22社分析。用途別にまとめました。
- 専業はこれにしとけ!データ使い放題プラン業界最安!!「楽天モバイル」
- シンプルな料金設計で5分かけ放題が無料「ahamo」
- 安定の通信品質でLINEアプリ使い放題「LINEMO」
- サポート充実!auショップでも契約できる「UQモバイル」
- とにかく安く使える!副業はこれ一択「日本通信SIM」
裏技として、格安SIMに契約する際は「独自キャンペーン」を活用して申し込むことを推奨しています。
例えば、楽天モバイルでは回線に契約するだけで
また、契約する時期によっては、キャッシュバックされる金額も大幅に増額されます。
データ無制限で使える格安SIMでおすすめ【楽天モバイル】
月額料金 | ・0~3GB:1,078円 ・3~20GB:2,178円 ・無制限:3,278円 |
---|---|
オプション | ・RakutenLink利用で国内通話無料 |
通信回線 | 楽天/au(一部) |
公式サイト | https://network.mobile.rakuten.co.jp/ |
楽天モバイルは、かつて格安SIM事業者でしたが、2020年から自社回線でのサービス提供を開始し、現在ではドコモ、au、ソフトバンクに続く大手4社目のキャリアとなっています。
自社回線でサービスを提供していることにより、格安SIM特有の通信障害の心配はありません。
- データ無制限がMNO業界最安!月額3,278円!
- 使わない月は勝手に安くなる
- 専用アプリ利用で通話無料
楽天モバイルの特徴は、コストパフォーマンスの高さ。
データ通信料はどれだけ使っても月3,278円。
他の大手キャリアが7,000円台であることを考えると、半額以下の価格で使え、専用の通話アプリを使うと無料でかけ放題になるのも特徴です。
一方で、歴史が浅いため電波の繋がりに課題がありますが、データをたっぷり使っても大手の半額で抑えられるのは大きな魅力です。
安くたくさん通話できる格安SIMでおすすめ【ahamo】
月額料金 | 20GB:2,970円 |
---|---|
オプション | 80GB追加:月額1,980円 無制限かけ放題:月額1,100円 |
通信回線 | ドコモ |
公式サイト | https://ahamo.com |
ahamoはドコモが運営するサブブランドのため、ドコモと同じ通信品質で利用できます。
- 解約まで定額で使える料金プラン
- 5分かけ放題無料
- dカードGOLD支払いで毎月5GB付与
ahamoの特徴は、月額20GBで2,970円というシンプルな料金プラン。
家族割引など、各種割引は適用されません。一方で解約するまで料金が変動しないため、安心して利用できます。
また、ahamoの料金プランには毎月無料で付いてくる5分以内の国内通話が無制限でかけ放題になるオプションもあります。
専業で配達、チャットより電話を多く利用したい方にはおすすめです。
安定した通信品質が使える格安SIMでおすすめ【LINEMO】
月額料金 | 3GB:990円 20GB:2,728円 |
---|---|
オプション | かけ放題:5分まで月額550円/無制限月額1,650円 ソフトバンクまとめて支払い対応 |
通信回線 | ソフトバンク |
公式サイト | https://www.linemo.jp |
LINEMOはソフトバンクのサブブランドとしてサービスを提供しています。
- LINEアプリのデータ使い放題
- LINEスタンプ使い放題
- 契約事務手数料が無料
大手4社の通信品質を比較した結果、現在はドコモよりもソフトバンクが優れている傾向。そのため、ソフトバンク回線で安価なLINEMOを選定しました。
LINEMOはブランド名の通り、LINEアプリのデータが使い放題など、LINEに関する利用で優遇されています。
LINEは意外とデータ容量を消費するアプリなので、LINEをたくさん利用する方には特におすすめです。
料金プランは3GBと20GBの2種類が提供されており、特に3GBプランはサブブランドとしては最安です。副業の配達員におすすめのキャリアです。
サポートが手厚い格安SIMでおすすめ【UQモバイル】
月額料金 | 4GB:2,365円 15GB:3,465円(1GB以下2,277円) 20GB:3,278円 |
---|---|
オプション | 通話パック(60分/月):月額550円 5分かけ放題:月額880円 無制限かけ放題:月額1,100~1,980円 |
通信回線 | au |
公式サイト | https://www.uqwimax.jp/mobile/ |
UQモバイルもauの子会社として運営していることから、一部のau店舗でも契約が可能です。
- 10分かけ放題が無料(20GBプラン)
- auショップでも契約できる
- 親子割で30GB+10分かけ放題が月額1,958円に割引!
基本的に格安SIMは人件費等を削減しているため、実店舗を構えたキャリアが少ないのが欠点。そのため、契約や解約はもちろん、機種変更についてもオンラインが基本です。
オンラインでの手続きに抵抗がある、スマホの操作に慣れていない方はUQモバイルがおすすめです。
料金プランは「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン」の4種類。
注目はコミコミプラン。20GBと国内通話10分以内がかけ放題が付いて月3,278円。ahamoの20GB+5分かけ放題プランより通話が長く使えます。
とにかく安く使える格安SIMでおすすめ【日本通信SIM】
月額料金 | 1GB:290円 3GB+かけ放題:2,728円 10GB:1,390円 30GB:2,178円 |
---|---|
オプション | 無制限かけ放題:月額1,200~1,600円 70分通話オプション:月額390円 5分かけ放題オプション:月額390円 |
通信回線 | ドコモ |
公式サイト | https://www.nihontsushin.com |
とにかく安く契約したい方については1GB290円から利用できる日本通信SIMがおすすめです。
- 1GBプラン業界最安
- 国内通話料が常時半額(大手キャリア比)
- かけ放題オプションが無料で使える(一部)
日本通信は老舗の格安SIMキャリアでドコモ回線を借りて運営しています。
専業で配達する方には、データ10GBと月70分までの国内通話(5分かけ放題への変更も可)が無料で使える「合理的みんなのプラン」が月1,390円とお得です。
また日本通信はデータの追加チャージも1GB220円(他社平均550円)の業界最安値で購入できるのも魅力です。
格安SIMに関するよくある質問【FAQ】
格安SIMにする際によくある質問について、以下にまとめました。
そもそも格安SIMとは何か?なぜ安いのか、仕組みは?
格安SIMとは「MVNO」とも呼ばれ、大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。
自社で回線を整備したり、メンテナンスする必要がないことから、格安で提供されています。
格安SIMだから質の悪い回線を構築しているような、安かろう悪かろうではなく、中身はドコモやauなどの大手回線と全く同じなわけです。
格安SIMのメリット・デメリットは?
- 通信制限がある
- 家族割など、割引サービスが少ない
- 支払いがクレカ限定のキャリアが多い
格安SIMは大手キャリアの回線の一部を借りてサービスを提供しているため、使える通信量に上限があります。
そのため、混雑する時間帯(特に平日昼)は回線のパンクを防ぐために通信速度が低下することがあります。
- 通信費が安い
- プランが充実している
- 端末も安く購入できる
最大のメリットは名前の通り、格安でネットや通話が利用できること。
例えば格安SIMの老舗キャリア「日本通信SIM」では、1GBプランが月額290円で提供。同じ条件でauを契約すると月額3,465円(スマホミニプラン5G/4G)。
これだけでも十分お得ですが、ここにかけ放題オプションを追加する場合でも、日本通信は月額1,600円、auは月額1,980円(通話定額2)とオプションも安く使えるのも格安SIMの特徴です。
格安SIMのメリット・デメリットについては以下の記事でさらに詳細に分析、紹介していますので、初めて利用する方はぜひ要点を抑えておきましょう。
格安SIMは大手キャリアとの繋がりやすさに違いはある?
格安SIMは通信量には制約があるものの、通信エリアは大手キャリアに準じています。
プラチナバンド含め、繋がりやすさについては大手キャリアと全く同じです。
今の電話番号をそのまま格安SIMで使うことはできる?
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)という制度を利用すると、電話番号を変えずに携帯キャリアを乗り換えることができます。
格安SIMはどの機種でも使える?
SIMロックが解除されているかどうかがポイントです。
2021年10月以降の発売端末は、SIMロックが解除された状態で販売しているため、他社の回線でも使えます。
格安SIMにすると今の入っているLINEのトーク履歴などのスマホのデータは消えてしまう?
SIMカードとは契約するキャリアの情報を保管することが役割で、スマホに入っているデータは端末内に保存されています。
そのため、SIMカードを変えても、データが勝手に消えることはありません。
不安な方はGoogleドライブやiCloudなどのデータ保管サービスが無料で使えますので、乗り換え前に利用すると確実です。
格安SIMにするとドコモメールなど、キャリアのメールアドレスは使える?
原則、大手キャリアから格安SIMへ乗り換えると、キャリアのメールサービスは自動的に解約され、使えなくなります。
継続して利用する場合は事前に手続きをすることで解約後も使い続けられます。
格安SIMに不安がある方は、まずデュアルSIMにすることで、スマホ1台で大手キャリアの回線を維持したまま、格安SIMも使うこともできます。
格安SIMはスマホ故障時の補償やサポートはある?
格安SIMは料金を安い分、限定的なサポート対応にしている事業者もあります。
一方で、大手キャリアが運営元になっているサブブランド(ワイモバイルやUQモバイルなど)では軒並み端末補償オプションが充実しており、実店舗での対応も可能です。
格安SIMにして気に入らなかったらすぐに解約したり、別の会社に乗り換えることはできる?
契約するキャリアによって異なりますが、規制緩和により、近年は大手キャリア含め、ほぼすべての事業者で最低利用期間(2年縛りなど)の設定が廃止されています。
そのため契約してすぐに解約や乗り換えをすることも可能です。
格安SIMでも契約時の審査はある?
格安SIMにはデータ通信専用のプランは審査なしで契約することができます。
一方で音声通話ができるプランを契約する場合は、契約時の審査が各社必須です。
ちなみにデータ専用プランとは、音声通話機能なしでデータ通信のみを契約するプランです。
格安SIMで機種変更する際のやり方は?
端末販売がない格安SIMを使用して機種変更する場合、物理SIMはSIMカードを新しい端末に差し替えるだけで使えます。
一方でeSIMは、プロファイルと呼ばれる契約データを契約時と同じ手順でダウンロードする必要があります。
格安SIMで通信回線は契約せずに、端末だけ購入することはできる?
キャリアによって条件が異なりますが、基本的には端末のみの購入は可能です。
しかし、回線と一緒に契約するほうが、割引が適用されて通常よりも安く購入できます。
最低利用期間の制約もないことから、早期で解約することもできます。
不安な方は「デュアルSIM」で試験運用する方法も!
格安SIMについて解説をしましたが、大手キャリアよりも遥かに低料金で利用できる一方で、通信品質には妥協せざるを得ない点があります。
自分にとって格安SIMは適しているのか、実際にどうなのでしょうか?特に初めて利用する方にとって、乗り換えてから後悔するケースも少なくありません。
そんな方には、デュアルSIMを活用して格安SIMを試験的に導入する方法もあります。
デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2つの回線を同時に使える技術です。近年発売された多くのスマートフォンがデュアルSIMに対応しています。
複数の回線で利用できれば、現在契約しているキャリアをわざわざ解約する必要はありません。通信規制の緩和により、最低利用期間の廃止や解約金が無料になっているため、新しいキャリアを気軽に利用できる環境が整っています。
格安SIMに抵抗がある方は、デュアルSIMの形で試してみることもおすすめです。
格安SIMの乗り換え・契約と同時に端末も購入すると超お得!
特に他社からの乗り換えを検討している方は、不要でもぜひスマホ本体の購入を推奨します。
例えばIIJmioでは、他社からMNPで乗り換えるだけで端末が110円の割引価格で購入できたりします。その他のキャリアでも同様のキャンペーンが常時開催されているため、非常にお得です。
現状で機種変更の予定がない方でも、雨による水没や落下による破損など、配達中、思わぬ形でスマホが使えなくなるリスクが潜んでいます。回線の契約と併せて、端末の追加購入もぜひ済ませておきましょう。またスマホ2台運用での配達業務もおすすめです。
コメント