ウーバーイーツなど、フードデリバリーの配達において、スマホは必要不可欠であることから、故障時は報酬機会の喪失、結果的に生活への直接的な影響をもたらします。
配達に必要なアイテムはすでに広くレビューされていますが、当記事ではスマートフォンに関連するグッズに焦点を当て、安全かつ快適な配達にするための商品を紹介します。
ここでは「全配達員で必須のスマホグッズ」「あると便利なスマホグッズ」の2種類に分けて解説します。
【ウーバーイーツ配達】全員必須のスマホグッズ3選
スマホホルダー
運転中にスマホを操作することは交通違反であり、また片手運転による事故のリスクも高くなります。
自転車についても、今後は交通違反による罰則が強化されるため、自転車配達でもすべての方で必須のアイテムです。
レンタルサイクルなど頻繁に取り外しをする場合は「Lamicall製のスマホホルダー」自前の車両で配達を行う場合は、ワンタッチで着脱できる「カエディア製のスマホホルダー」がそれぞれおすすめです。
シリコン製、ゴム製のスマホホルダーは頻繁に着脱をする配達業ではゴムがすぐに劣化し、ちぎれてしまうためおすすめしません。
防水ケース
近年のスマートフォン市場では、ほぼ全てのモデルが防水機能を備えていますが、依然として雨天時の配達においては防水ケースの使用が必要不可欠です。
理由として、機種ごとに防水性能でも違いがあり、メーカーが宣伝する防水性能が、実際にはわずかな水滴に耐える程度である場合があるためです。
防水性能には主に8種類の違いがあります▽
ランク | 耐久度 | 実験方法 |
---|---|---|
IPx0 | 水の浸入に対して保護されていない | ー |
IPx1 | 垂直から落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより3〜5mm/分の水滴、10分 |
IPx2 | 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより15°の範囲。3〜5mm/分の水滴、10分 |
IPx3 | 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより60°の範囲。10ℓ/分の放水、10分 |
IPx4 | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない | 300〜500mmの高さより 全方向に10ℓ/分の放水、10分 |
IPx5 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない | 3mの距離から全方向に 12.5ℓ/分・30kpaの噴流水、3分間 |
IPx6 | いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない | 3mの距離から全方向に 100ℓ/分・100kpaの噴流水、3分間 |
IPx7 | 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない | 水面下・15㎝〜1m、30分間 |
IPx8 | 水面下での使用が可能 | メーカーと機器の使用者間の取り決めによる |
このような性能の誤解は、雨天時の配達中にスマホを使用することで故障のリスクが高くなります。
フードデリバリーでは、スマホが業務の中心的な役割であり、故障によって収入機会を失うリスクは非常に大きいです。したがって、防水性能があったとしても防水ケースの準備は全員必須です。
ちなみに、主要な端末メーカーであるiPhoneやGalaxyでは、各機種に適した形状の防水ケースを提供しており、これらは操作性も考慮されています。
購入する際は、「お使いの端末名+防水ケース」と検索してみましょう。
途中式表示の電卓アプリ
現金決済案件を扱う場合、円滑な処理を確保するためには、電卓アプリが不可欠です。
純正アプリでも十分ですが、iPhoneの場合、途中の計算過程が表示されないため、例えば入力ミスをすると、打ち間違えた箇所が特定できず。結果、最初から計算をやり直す必要が生じ、配達時間が延びることにつながってしまいます。
打ち間違えて修正している間に、短距離・高単価の案件が入ってくるかもしれません。それを逃してしまうと報酬機会を失うことにも繋がりかねません。
したがって、正確に入力・修正ができる途中式表示に対応した電卓アプリが最適です。
以下の電卓アプリはAndroid版は配達アプリを開いたまま操作ができるのでおすすめです▽
便利な電卓、けいさんきで履歴も自動保存
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【ウーバーイーツ配達】あると便利!スマホグッズおすすめ8選
スマホサンバイザー
夏季の配達において極めて有効なアイテムは、サンシェードタイプのスマホホルダーです。
スマホは熱に非常に敏感であり、強烈な直射日光下では瞬く間に発熱を起こします。一定の温度に達すると、安全上の理由から強制的に端末がロックされ、使用できなくなる恐れがあります。
さらに、高温に晒されることでバッテリーの寿命が短縮されるリスクもあります。人間で言う熱中症のような状態です。
これらの問題を回避するためにも、夏場の配達においては、サンシェードタイプのスマホホルダーの利用を推奨しています。
配達専用スマホ
専業の方であればぜひ用意しておきましょう。
また配達専用スマホを用意することで経費で落とすことができ節税にも繋がります。
スマホ2台持ちは物理的に紛失のリスクが高くはなりますが、カーナビ専用として使えたり、Android端末であれば、モバイルバッテリー代わりとして使う方法もあります。
スマホは導入コストが高く、購入までの障壁が高いと思われがちですが、キャリアのキャンペーンを利用すると、実は定価の半額以下で手に入れられます。
配達専用SIM
スマホ本体と合わせて、通信回線も配達用に増設することも検討しましょう。
特に副業として配達を行っている方にとっては、デュアルSIMと呼ばれる技術を利用することで、既存のスマホをそのまま使用しつつも、通信回線を2つに増やすことができます。
このような仕組みを活用することで、例えば配達用とプライベート利用を分けるなど、効率的なスマホ運用ができます。
併せて、配達に最適な通信キャリアを選ぶことも重要です。通信速度やエリアカバレッジ、料金プランなど、用途に応じた最適な通信キャリアについては、以下の記事で詳しく解説しています。
アンチグレア保護フィルム(非光沢)
屋外でスマホを使用する機会がメインの配達業では、アンチグレアフィルムが最適です。
アンチグレアとは、サラサラとした質感のため、指の滑りが良く、文字入力などの操作がスムーズに使えます。光沢フィルムと異なり、画面の鮮明度はやや劣っているものの、日光の反射が軽減され、屋外でも画面が見やすいのが特徴です。
また、ガラス製のアンチグレアフィルムを選ぶと、落下時の液晶保護にも役立ちます。このように、アンチグレアフィルムは操作性、画面の確認のしやすさの観点で一石二鳥の効果があり、おすすめです。
USB-PD対応充電ケーブルと充電器
充電ケーブルと充電器を選ぶ際には、急速充電に対応した充電規格である「USB PD(USB Power Delivery)対応」のものを選びましょう。
急速充電対応の製品を選択する際には、最低でも60W以上の出力。理想は、100Wから120Wの出力があれば最適です。出力値が大きいほど、充電時間は短縮されます。
例えば、120W充電に対応したスマホ「Xiaomi 13T Pro」では、1%の状態から最短19分でフル充電できます。
配達中に充電が切れてしまった場合、充電が完了するまでの時間=配達機会の損失になります。したがって、充電にかかる時間をできるだけ短縮することも稼ぎを上げるためにも重要なポイントです。
天気アプリ
夏場の配達では、突然のゲリラ豪雨に遭遇することが少なくありません。
夏であれば仮に雨に濡れても特段問題ありませんが、冬場では寒さで配達を継続することが難しくなります。最悪の場合、風邪を引いてしまい、翌日以降の配達にも支障をきたす可能性もありますので、天気アプリは必ず入れておきましょう。
天気アプリには会社によって予報のブレ幅があるため、2つ会社のアプリをインストールしておくことが安心です。
おすすめとしては、雨雲レーダーの通知機能を備えた天気アプリ「tenki.jp」と「ウェザーニュース」は事前に雨雲の接近が把握できて便利です。
ウェザーニュース
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チャージスポット
チャージスポットとは、モバイルバッテリーのレンタルサービスで、コンビニを中心に全国で約4万台が設置されています。
- 1分~最長120時間までレンタル可能
- モバイルバッテリーの貸し出し場所と返却場所が異なっていてもOK
- Android(USB-C)およびiPhone(Lightning)双方の充電端子に対応
- PayPayやd払いなど、QR決済対応
モバイルバッテリーを忘れた際の緊急時の対策としておすすめです。
また、チャージスポットでは、モバイルバッテリーを運搬する「スポットワーク」と呼ばれるお仕事も募集しており、フードデリバリーの待機中であれば、有効に時間を活用することができます。
配達員お助けコンパニオン
配達お助けコンパニオンは、Android専用のアプリで、Uber Eatsの配達を支援するツールです。
- 配達依頼内容の自動読み上げ機能
- ピックアップ前から配達先の住所が把握できる
- 現金決済時の想定お釣りパターンの抽出機能
中でも便利な機能として、マップ上で加盟店の情報が事前に確認できます。
加盟店の独自情報や他の配達員の口コミを参照できるため、例えば、初見で料理の準備が遅れがちな店舗を事前に把握することができて、非常に便利です。
Androidユーザーは、全員インストールしておいて損はない便利なアプリです。
配達員お助け コンパニオン
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配達に使うグッズは経費で落として節税しよう!
配達に使用するアイテムについては、経費として計上できます。
特にスマホ本体は数万円から、ハイスペックなものでは10万円以上に及ぶこともあるため、経費で計上すると高い節税効果が期待できます。領収書をきちんと控えておき、確定申告時は忘れないように手続きをおこないましょう。
ただし一部の方は、10万円以上のアイテムを経費とする際には、減価償却対象となり、数年に分けて経費計上する必要があるため、注意が必要です。
青色申告者の個人事業主であれば、30万円未満の場合は一括計上が特例として認められています。
- 少額減価償却資産の特例とは?青色申告の節税制度を活用しよう【出典:弥生】
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