ウーバーイーツなどフードデリバリーで効率的に配達をするためには、スマホを2台所持することを強く推奨しています。
本記事では、スマホ2台運用がもたらすメリットや、サブとして推奨している端末について詳細に解説します。
特に、フードデリバリーを専念されている方々にとっては、収入機会の拡大に加え、トラブル予防に繋がる重要な利点も存在しますので、ぜひ最後までご覧ください。
本記事における信頼性・専門性について
当サイトは、ウーバーイーツなどのフーデリサービス配達員の方に特化し、スマホ代の削減や、快適なスマホ運用を実現するための情報を発信するサイトです。
本記事の著者は、フードデリバリー配達業界、また通信事業界(格安SIMキャリア)においても実務経験があります。
そのため、両分野における専門的な知見を提供できます。
- 2019年より東京23区にて配達を開始し、配達件数は累計1万件以上
- ピーク期における最高時給は10,000円を記録
- 業務の傍ら、Twitterで情報発信を行い、週刊誌での取材経験も
2023年以降は活動拠点を地元大阪に移し、5年間にわたる配達業務で培った経験や、スマホに関する専門知識を活用。
当サイトは、フードデリバリー従事者向けに、お得で快適にスマホを運用するための情報提供を行っています。
実際にウーバーイーツ配達をスマホ2台持ちで使ってみた【使用感レビュー】
2022年から約2年間、スマホ2台持ちでウーバーイーツ配達をしてみた感想について、レビューします。
まず、私自身のスマホ2台持ちでは以下の環境で使用しています。
- 端末:iPhone13 miniとAndroid(AQUOS sense8)
- 通信回線:【iPhone】ドコモ・IIJmio(au回線) 【Android(AQUOS sense8)】楽天モバイル・mineo(ソフトバンク回線)
いずれの端末もデュアルSIMで合計4回線で運用しています。
待機中
Android版のウーバーアプリは依頼が入ると、どの画面でも画面下に案件内容が表示されます。
例えば、出前館の画面を表示したままでも確認できるので、案件を逃さない。
Android2台持ちであれば、最大4つのアプリを同時に表示できます。フーデリではウーバーイーツ、出前館、menu、Woltの画面を全部開いたままにすることも可能!
配達中
iPhoneをナビ専用にして使うことで、Androidは次の配達依頼待ち専用として活用。
Androidの「マルチウィンドウ機能」を活用して、2つの配達アプリの待機画面を常時表示に。
これで先着順の配達サービスでも即座に確認できるので、案件を取りこぼす心配なし!
ピンズレ・住所不備時
個人的にスマホ2台持ちで一番役に立ったのがこの瞬間。
例えば、ピンずれがあった際、お客様に連絡をし、正しい住所を聞き出す際のメモ入力が格段に楽になりました。
スマホ1台だけの運用だと、通話画面を閉じて、メモアプリを開いて、また通話アプリに戻して…。非常に面倒でしたが、2台に増えたことで空いたスマホですぐにメモが出来る状態に。
音声入力機能を使えば、復唱と同時に入力されるので誤入力防止。
操作が簡略化された分、通話時間=通話料も抑えられるのでコスト面でも、スマホ2台持ちの効果を痛感しました。
スマホ2台持ち配達の感想まとめ
- 通信障害のリスク気にしなくてもいい
- 案件を取りこぼすことが減った
- 電話をしながらメモをするのが楽になった(一番便利に感じた点)
今回は複数社を併用したケースにおけるレビューでしたが、ウーバーイーツだけ、出前館だけと言った1社で配達する方も、ナビ専用として。また通信障害、故障・紛失時のバックアップとしても、スマホの2台持ちは効力を存分に発揮できます。
私自身も2022年に起きたauの大規模通信障害では、当時スマホ1台、1回線運用だけの使用だったこともあり、週末の繁忙期に配達が不能に。これをきっかけに、リスク分散の大切さに強い関心を持ち、スマホ2台持ちに至りました。
配達に限ったことではなく、私生活においても予備があることは安心材料ですのでスマホ2台持ちはすべての方におすすめできると断言します。
ウーバーイーツ配達をスマホ2台持ちでする「デメリット3選」
スマホ2台持ちでウーバーイーツ配達を配達してみた感想を踏まえて、まずデメリットは3つ挙げられます。
紛失するリスクが高くなる
スマホを2台所有することで、当然ながら紛失のリスクも自ずと高まります。
過去にスマホを紛失した経験のある方にとっては、スマホの2台持ちは避けるべき選択肢です。
配達業務とプライベート利用を明確に区別したいが、紛失の懸念がある。そんな方には、1台の端末で2つの回線を併用して使える「デュアルSIM運用」がおすすめです。
端末代金が必要
直近では「iPhone15シリーズ」が20万円を超えるなど、昨今の物価の高騰により、高性能なスマートフォンを購入するハードルがますます高くなっていますのが現状です。
しかし、配達などのサブ端末として利用する場合、必ずしも最新モデル、最新鋭にこだわる必要はありません。と言うのも、Android端末では高性能なモデルが手頃な価格で提供されています。
また、通信キャリアを通じて端末を購入すると、定価の半額以下で入手できる場合もあります。
リサーチを行うことで、このデメリットをほとんど受けずに済みます。当サイトでは端末の割引情報も随時紹介していますので、ぜひご覧ください。
通信料が高くなる
端末同様、通信も契約をする場合、追加の費用が発生し、毎月の維持コストも増加します。
しかし、2021年以降、政府の働きかけにより、通信料金の大幅値下げが実現されました。
実際にそれまで通信料金は世界主要都市で2番目の高水準でしたが、一転して現在は2番目の低水準となっています。
このため、格安SIMを利用することで、データ使い放題プランでも月額3,000円台で契約できるキャリアも存在します。
このようにしっかりとリサーチを行えば、現状維持はもちろん、スマートフォン2台で運用する方が、現在よりも安く抑えることもあります。
ウーバーイーツ配達をスマホ2台持ちでする「メリット5選」
デメリットでは主にコスト面が目立ちましたが、続いてメリットについては5つありましたので紹介します。挙げられます。
通信障害のリスクがない【精神面で楽になった】
例えば、2台目のスマートフォンを通信契約する場合、1台目とは異なる通信会社の回線を契約。
これにより、片方のキャリアで通信障害が発生した場合でも、もう一方のキャリアの回線が使えれば、配達を継続することが可能です。
ウーバーイーツは、時給制ではないため、案件がないと当然報酬は0。
フードデリバリー配達においては、通信環境が業務を行う上で極めて重要です。スマホ2台持ちにすることで、回線を増設し、通信障害とは無縁になります。
故障してもすぐ配達に復帰できる
いくら通信環境が安定していても端末が故障していては本末転倒です。
特に屋外での活動が主体の配達業では、天候や事故によって予期せぬ端末の故障、紛失が常にリスクとして存在します。
このような観点からも、予備の端末を用意しておくことは非常に重要です。紛失時では速やかに回線をストップできます。
税金が安くなって確定申告が楽になる
2台目を配達専用のスマホとして専有することで、購入費用を全額経費として計上することが可能です。
一方、1台のスマホを仕事とプライベートで共用する場合は、一部しか経費計上できないため、節税効果は少なく、また確定申告時の処理も複雑になります。
副業での配達は、稼ぎの金額によっては税金を支払わなくてもいいケースもありますが、専業の方は経理作業の時間短縮の観点においてもメリットがあります。配達専用スマホの導入は、節税にもなっておすすめです。
稼げる機会が増える
他社のデリバリーサービスと併用する場合、例えばウーバーイーツアプリの画面を表示すると、出前館からの配達依頼が届いても、どんな案件なのか、詳細な内容が把握できません。
出前館やmenuは周辺の配達員に依頼を一斉に送信し、誰が先に受け取るかを決める先着順システム(ウーバーは個別に依頼が送信される)を採用しています。
そのため、走行中に依頼が入った場合、詳細を確認するまでの時間が遅れ、依頼を取られてしまうことがよくあります。
こうした配達機会を逃さないためにも、スマホを2台に分散させ、例えば1台をウーバーイーツ専用に、もう1台を出前館専用として、それぞれ画面に固定しておく。これにより、依頼が届いても即座に確認でき、スムーズに受託するか判断することができます。
モバイルバッテリー代わりになる
一部のAndroidスマホでは他のスマホに電力が供給できるリバースチャージ機能が搭載されています。
この機能に対応したスマホであればモバイルバッテリー代わりとして、もう一方のスマホを充電することができます。
リバースチャージ機能を搭載したスマホを選べば、モバイルバッテリーを別途持ち歩く必要がなく、より身軽に配達できます。
ウーバーイーツ配達は「Androidスマホ」がおすすめな理由
実際にiPhone・Android、双方のOSを利用した経験者から結論を述べると、ウーバーイーツの配達アプリはAndroid端末で使用する方が、格段に快適に利用できます。
それぞれ理由を3つにまとめましたので解説します。
カスタマイズ性が高い
例えば、テンプレート文を入力する際の操作は、Androidのほうが迅速に行えます。
Googleキーボードを比較すると、Androidにはボード機能が組み込まれており、事前に保存したテキストをワンタップで入力できる機能が備わっています。
これを活用すると、配達に向かう際にメッセージが簡単に入力できる。些細なことですが、チップを受け取る確率が上がります。
一方、iPhoneではこの機能が搭載されておらず、毎回メッセージを手入力する必要があります。
小さな違いですが、省力化しつつ、他の配達ユーザーとの差をつけることができるのも、Androidのカスタマイズ性の優れた特徴です。
配達依頼画面の操作ができる
ウーバーイーツの場合、iPhoneの配達アプリでは、配達依頼時のマップ画面が固定されており、地図の拡大縮小ができません。一方、Android版は、自由に画面の拡大縮小ができます。
この違いによって、配達においてどのような影響が生じるのか。
例えば、タワーマンションや特殊な施設(病院、学校など)への配達案件では、裏口からのアクセスや入館の手続きが必要となります。
マップを確認できずに、とりあえず受けてしまうと、時間を要する案件を引いてしまうリスクが高まります。
事前に配達先の情報を確認できれば、そのような問題を回避でき、ストレスなく配達が行えます。
2画面表示できる
Androidには、2つのアプリを分割表示できる「マルチウィンドウ機能」を備えています。
ウーバーイーツアプリでは、配達依頼があると即座に画面下に表示されます。
しかし出前館やmenuなど、他社と同時併用する場合は、アプリを開かない限り、配達位置など詳細な案件の情報が確認できません。
そこで、マルチウィンドウ機能を利用することで、別のアプリ画面を閉じることなく、詳細情報を表示し、依頼内容が確認できます。
また、他社の依頼も同時に入った場合は、どの案件が良いのか一目で判断できるメリットもあります。
iPhoneは1画面に1つのアプリしか表示できないため、ウーバーイーツ以外のフードデリバリーを利用するユーザーにとっては、Androidの方が圧倒的に便利です。
【ウーバーイーツ向け】2台目のスマホでおすすめの機種ベスト3
ウーバー配達アプリの操作性の観点から、ここで紹介するスマホについてはすべてAndroid端末に限定しています。
また、サブ端末として利用することを想定した上で選定しています。
- ウーバーイーツの配達がスムーズに行えるくらいのスペック
- 値段重視
- バッテリー容量も配慮
サブスマホということでコスパに重点を置いているため、最新機種ではないものも含まれています。メイン機、プライベートも兼ねて利用する際には改めて検討する必要があります。
1位:OPPO Reno9a【コスパ最強の優等生】
OPPOは中国が提供するスマホメーカー。
一部の人々にとっては中華企業というイメージに対して好意的でない意見もありますが、現在は世界で4番目に売れています。
成功の背景には、高いコストパフォーマンスがあります。
同じスペックの端末を国産企業が販売する場合、最低でも5万円以上の価格が付く中間モデルとして位置づけられますが、OPPO Reno 9aは通常価格で4万6,800円。キャリアでは、例えばワイモバイルなら18,400円(※24年4月26日時点)で販売しています。
OPPO Reno9aは1年近く前に発売されていますが、価格.comの人気スマホランキングでは、現在も1005機種中3位に入る人気モデルです(2024年4月12日時点)。
配達業務での使用はもちろん、動画視聴やウェブサーフィンなどの日常利用においても、快適に使用できる1台です。
基本仕様 | OPPO Reno9 A |
---|---|
メーカー | OPPO(オッポ) |
発売日 | 2023年6月22日 |
カラー | ムーンホワイト/ナイトブラック |
OSの種類 | ColorOS 13 based on Android™13 |
CPU | Qualcomm®Snapdragon™695 5G |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ(ROM) | 128GB ROM/microSDXC™ (外部メモリ最大1TB) |
バッテリー | 4500mAh |
値段(定価) | 4万6,800円 |
販売キャリア | ワイモバイル/楽天モバイル/IIJmio/mineo/イオンモバイル/QTmobile/NifMo/LIBMO/BIGLOBEmobile/NUROmobile |
2位:AQUOS sense8【独自技術でバッテリー持ちに強み】
AQUOSはシャープが提供するスマホブランド。
AQUOS sense8最大特徴は、シャープが世界で初めて量産に成功した独自の映像技術である「IGZO」です。I
GZOは他の液晶パネルと比較して、消費電力を抑えながらも高画質で高精細な明るい表示を実現しています。また、タッチパネルの精度も高く、操作性にも定評のある機種です。
専業として、長時間配達する方には一番おすすめする端末です。
基本仕様 | AQUOS sense8 |
---|---|
メーカー | シャープ |
発売日 | 2023年11月9日 |
カラー | コバルトブラック ライトカッパー ペールグリーン |
OSの種類 | Android TM 13 |
CPU | Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platform 2.2GHz+1.8GHz |
メモリ(RAM) | 6GB |
ストレージ(ROM) | 128GB |
バッテリー | 5,000mAh |
値段(定価) | 59,800円 |
販売キャリア | ドコモ/楽天モバイル/mineo/UQモバイル/au/イオンモバイル/QTmobile/ahamo/NUROモバイル/J:COMモバイル/LIBMO |
3位:GooglePixel 7a【長期保証で長く使える】
Pixel 7aはGoogleが提供するスマホ。Androidを開発したGoogle、Pixel 7aには自社独自のチップが搭載されています。
自社開発のスマホであるため、他のAndroid機種で懸念されている互換性の問題による利用制限のリスクはありません。
また、セキュリティアップデートについては2028年5月まで保証されており、安全で長期的に使える点も魅力です。一般的なメーカーでは、セキュリティアップデートのサポートはおおよそ3年ほどが平均です。
値段こそ、ここで紹介する機種の中では最も高価ではありますが、ゲームもサクサク使えるくらいの性能なため、今使っている端末をサブとして利用し、Pixel 7aをメイン機で運用するのがおすすめです。
基本仕様 | Pixel 7a |
---|---|
メーカー | |
発売日 | 2023年5月10日 |
カラー | sea Snow Charcoal Coral |
OSの種類 | Android |
CPU | Google Tensor G2 |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ(ROM) | 128GB |
バッテリー容量 | 4,385mAh |
値段(定価) | 6万9,300円 |
販売キャリア | ドコモ/ワイモバイル/ソフトバンク |
ウーバーイーツアカウントも2つ作って稼ぎも2倍以上にできる!?
スマホ2台持ちができれば、「別の配達アカウントを作成して、配達効率を2倍にして稼げる!」と考える方もいるでしょう。
残念ながらウーバーイーツ含め、フードデリバリー各社では、1人につき1つの配達アカウントしか作成できません。
また、家族や友人などとアカウントを共有して配達することは「利用規約違反」となり、アカウント抹消の処分となりますので、絶対にやめておきましょう。
ウーバーイーツは複数端末でのアカウント併用もできない
ウーバーイーツの配達アプリでは、同一アカウントであっても、オンライン中での複数端末を同時に使用することはできません。
例えば、バッテリー切れなどの理由で別の端末に切り替える場合は、充電がなくなる前にオフラインにした上で、別の端末でアプリを起動し、オンラインにしておく必要があります。
また、別の端末を使用する際、代替端末で使用している電話番号に切り替えるか、SIMカードを取り替える必要があります。
これは配達中に電話連絡が必要になった場合、アカウントに登録している電話番号と一致しないと通話機能が使用できないためです。
副業で配達する方はデュアルSIM運用もおすすめ!
金銭的にスマホを2台所有することは負担が大きいかもしれません。
スマホは1台のまま、通信障害や配達中の速度制限といったリスクを避けたいと考える方には「デュアルSIM運用」がおすすめです。
デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2つの通信キャリアの回線を利用できる技術。
近年では、デュアルSIMに対応したスマホが多く市場に登場しています。通信料金が大幅に削減されたことで、複数の回線を同時に利用することも従来と比べて容易になっているため、回線増設も当たり前の時代になっています。
このため通信障害だけでなく、契約するキャリアによっては、1つの回線よりも通信料金が安くなる可能性もあります。
副業として配達を行う方にとっては、デュアルSIM運用はプライベートでも便利ですので、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
コメント