ここでは防水性能を重視し、雨天時をメインに配達する方に向けて、雨稼働でも安心して使えるスマホを3つ紹介します。
防水対応スマホでも水没故障する可能性がある理由
「防水性能に対応したスマホだったはずなのに、雨稼働中に操作ができなくなって故障した。」そんな経験がある方もいるかと思います。
実はスマホの防水性能については、水滴がかかる程度にしか設計されていない端末もあり、それに気づかずに雨水が浸水すると故障に陥るリスクがあります。
またスマホの防水機能とは、あくまでも外部からの水の侵入を防ぐことが役割で、内部の基盤自体に防水加工が施されているわけではありません。
最近の機種については、水没故障を事前に防ぐための安全機能が作動し、強制的に操作ができないようになっています。
スマホの防水性能の種類について
スマホの防水性能については、IPコードと呼ばれる保護性能を表す規格が設けられています。IPコードとは、電気製品の防水・防塵性能を表す規格で、防塵性能は7等級、防水性能は9等級あります。
各スマホの防水性能を確認する際は、IPコードは「IP」の文字の後ろに2つの数字が並んでいます。
防水・防塵どちらかが非対応の場合は、✕の表記が入っています。例えばIP6✕と記載されている場合、防塵性能は6階級に対応していますが、防水性能は非対応ということです。
ウーバーイーツ配達用の防水スマホの選び方3選
防水スマホを購入するにあたって、安全にウーバーイーツで雨配達をするために必要なスマホの選び方について解説します。
IP✕5以上の防水性能を満たしていること
スマホの防水性能については9等級あり、数字が大きいほど高性能です。
ランク | 耐久度 | 実験方法 |
---|---|---|
IPx0 | 水の浸入に対して保護されていない | ー |
IPx1 | 垂直から落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより3〜5mm/分の水滴、10分 |
IPx2 | 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより15°の範囲。3〜5mm/分の水滴、10分 |
IPx3 | 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより60°の範囲。10ℓ/分の放水、10分 |
IPx4 | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない | 300〜500mmの高さより 全方向に10ℓ/分の放水、10分 |
IPx5 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない | 3mの距離から全方向に 12.5ℓ/分・30kpaの噴流水、3分間 |
IPx6 | いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない | 3mの距離から全方向に 100ℓ/分・100kpaの噴流水、3分間 |
IPx7 | 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない | 水面下・15㎝〜1m、30分間 |
IPx8 | 水面下での使用が可能 | メーカーと機器の使用者間の取り決めによる |
雨天時でウーバーイーツ配達する際の安全基準としては、最低でも保護等級5(IP✕5)以上に対応したスマホを選びましょう。
理想としては「IP✕5/IP✕8」のように、2つの防水等級が記載されたスマホがおすすめです。
これは、例えば「IP✕8」水面下では耐久性があっても、大雨下での使用については、IP✕6相当「強い噴流水」では故障する可能性があるため、スペック表の防水性能は必ず確認しておく必要があります。
端末補償がついていること
不測の自体に備えて、製造メーカーまたは販売元で端末の補償サービスを提供しているか確認しておきましょう。
いくら防水性能が良くても、例えば、雨天で配達中にスマホを落とした衝撃で一部が破損し、そこから雨水が侵入し、基盤に達すれば簡単に故障してしまいます。この他にもウーバーイーツ配達では、落下時の液晶割れもよくある破損原因の一つ。そういったトラブルをカバーするためにも、端末補償付きのデバイスを選ぶことがポイントです。
自分にあったスマホで、端末補償が付いていないケースも中にはあり、決断に迷っている方もいるかと思います。
その場合は、民間の保険会社などがスマホの保険サービスを提供しており、そちらを利用するのもおすすめです。
ウーバーイーツの配達アプリが快適に使える性能
防水性能を重視するあまり、動作性能の悪いスマホを選んでしまっていては本末転倒です。配達だけでの使用、ましてやウーバーイーツだけ、出前館だけなど、1社だけで配達する場合については、定価3万円以下で販売されている「エントリークラス」の処理性能のスマホでも問題なく使えるため、そこまで気にすることはありません。
問題なのは、複数社で、かつ同時にオンラインをしたまま配達するケースです。
複数のアプリを併用すると、同時に情報を処理をする力が求められるため、処理性能の低い端末ではアプリの切り替えに時間がかかるなど、動作が重くなります。早押しの案件が飛んできた場合、アプリの切り替え中に案件を取られてしまうなど、売上に直接関わる問題にも繋がりかねません。
またプライベートと一緒に使う方についても、支障をきたす恐れがありますので、理想としては、5万円程度で販売されている「ミドルクラス」のスマホを選ぶのが一番おすすめです。ミドルスペックのスマホについては、購入場所を見極めれば、新品でもエントリースペックのスマホと同等、もしくはそれ以下で購入できることもあるので、おすすめです。
配達用スマホとしてiPhoneをおすすめしない理由
ウーバーイーツを始め、フードデリバリーのお仕事ではiPhoneよりもAndroidスマホの使用を推奨しています。
そもそもiPhoneは高すぎる
まず第一に、iPhoneは高すぎる!万が一、破損させた際の修理代金も馬鹿にならないのも理由です。
ウーバーイーツ配達においては、落下による画面の破損が1番のリスクで、実際よくある事故の一つにも挙げられます。高すぎる修理代金を支払っていてはせっかくの雨稼働で稼げたとしても非常に勿体ないことです。
操作性が悪い
2点目としてまたAndroidと比べて、iPhoneは自社のシステムに最適化されたアプリしか提供できない影響で操作性・利便性が悪いのも事実です。
どうしてもiPhoneがいい!そんな方については、配達用であれば、iPhoneSEが1番安く、iPhone13と同じ処理能力を持っているのでおすすめです。
ウーバーイーツ配達用の防水スマホおすすめ3選
ここで紹介するスマホについては、以下のウーバーイーツ配達を安全に、快適に使える基準をすべて満たした機種に厳選しています。
3位:Galaxy S24
Galaxy S24は「IP✕8」の性能。継続的に水中に入れていても問題ないレベルです。
GalaxyS24はサムスン電子が販売するハイスペックスマホで2024年4月11日に発売。最大の特徴が独自AIを搭載した「Galaxy AI」写真でわからない部分を囲って簡単に検索ができたりと、配達では建物の検索に役立ち、リアルタイム翻訳機能では通話中の翻訳にも対応。外国人のお客様との連絡に役立ちますので、配達時間の短縮化に効果が発揮できる1台です。
欠点として、定価で10万円以上するため、配達専用スマホとしては高額なところ。
そのため、配達での用途としてだけでなく、プライベートと併用する方におすすめです。
Galaxy S24のスペックについて
概要 | Galaxy S24 |
---|---|
メーカー | サムスン |
発売日 | 2024年4月11日 |
サイズ・重量 | 高さ:147.0mm 幅:70.6mm 厚さ:7.6mm 重量:167g |
カラー | パープル・イエロー・ブラック |
OSの種類 | Android 14 |
CPU | Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy |
ベンチマーク | 約119万 |
画面性能 | 6.2インチ(2340 x 1080 FHD+) |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ(ROM) | 256GB |
SIM | nanoSIM/eSIM ※デュアルSIM・デュアルeSIM対応 |
バッテリー | 4,000mAh |
充電性能 | 25W急速充電対応 |
ワイヤレス充電 | ◯ |
防水/防塵 | △(IPX8/ 防塵は非対応) |
おサイフケータイ | ◯ |
イヤホンジャック | ✕ |
認証方法 | 指紋/顔 |
中古相場 | 123,101円~ |
販売キャリア | ドコモ/au |
対応バンド | 5G:N1(2100), N3(1800), N5(850), N28(700), N66(AWS-3),N41(2500), N77(3700), N78(3500), N79(4500) 4G:B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900), B12(700), B13(700), B18(800), B19(800), B20(800), B21(1500), B26(850), B28(700), B66(AWS-3),B38(2600), B39(1900), B40(2300), B41(2500), B42(3400) |
2位:AQUOS wish4
AQUOS wish4は「IP✕5/IP✕8」水中、噴流双方の防水性能を備えており、配達使用においては最も防水性能に優れている端末です。
AQUOSwish4はシャープが販売するエントリークラスのスマホで2024年7月4日に発売。防水性能はもちろん、1.22mの高さからコンクリート面に26方向から落としても割れにくい頑丈なデザインなのが特徴です(シャープが実施した試験より)
欠点としては、エントリースマホに位置づけられているため、処理性能こそ劣りますが、1社だけで配達する分には支障はありません。その分、ここでおすすめする防水スマホの中では最も安く購入できるスマホのため、雨配達メインとして極限まで費用を抑えたい方にはおすすめの機種です。
AQUOS wish4のスペックについて
概要 | AQUOS wish4 |
---|---|
メーカー | シャープ |
発売日 | 2024年7月4日 |
サイズ・重量 | 幅:167mm 高さ:76mm 厚み:8.8mm 重量:190g |
カラー | ホワイト/ブラック/ブルー |
OSの種類 | Android ™ 14 |
CPU | MediaTek ™ Dimensity® 700 2.2GHz×2 + 2GHz×6 オクタコア |
ベンチマーク | 約38万 |
画面性能 | 6.6インチ(1612×720 TFT) |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB/microSDXCカード(最大1TB) |
SIM | nanoSIM/eSIM(デュアルSIM対応) |
バッテリー | 5,000mAh |
充電性能 | 急速充電対応(USB PD3.0) |
ワイヤレス充電 | ✕ |
防塵/防水 | IP6X/IPX5・IPX8 |
おサイフケータイ | ◯ |
イヤホンジャック | ◯ |
認証方法 | 指紋/顔 |
中古相場 | 調査中 |
販売キャリア | 楽天モバイル/ドコモ/ワイモバイル/mineo/IIJmio |
対応バンド | 4G(LTE):B1/B3/B8/B18/B19/B28/B39/B41 5G:n1/n3/n28/n41/n77/n78/n79 |
1位:AQUOSsense8
AQUOS sense8は「IP✕8」の防水性能で、継続的に水中に入れた場合でも問題ないレベルです。
AQUOS sense8はシャープが提供するミドルクラスのスマホとして、2023年11月に発売。
バッテリー持ちに魅力がある機種。シャープが世界で初めて量産化に成功した映像技術「IGZO」は他の液晶パネルと比べて、高画質で明るい表示をしつつも、消費電力が少ないのが特徴です。
バッテリー容量は5,000mAhと、紹介するスマホの中で1番大容量のため、持久力のあるスマホです。
またタッチパネルの精度も高いことから、操作性にも評判の高い機種です。
AQUOS sense8のスペックについて
概要 | AQUOS sense8 |
---|---|
メーカー | シャープ |
発売日 | 2023年6月22日 |
サイズ・重量 | 幅:153mm 高さ:71mm 厚み:8.4mm 重量:159g |
カラー | グリーン/ブラック/ピンク |
OSの種類 | Android™ 13 |
CPU | Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platform (オクタコア/2.2GHz+1.8GHz) |
ベンチマーク | 約47万 |
画面性能 | 6.1インチ(IGUZO OLED 2432×1080) |
メモリ(RAM) | 6GB |
ストレージ(ROM) | 128GB/microSDXCカード(最大1TB) |
SIM | nanoSIM/eSIM(デュアルSIM対応) |
バッテリー | 5,000mAh |
充電性能 | 20W急速充電対応(USB PD3.0) |
ワイヤレス充電 | ✕ |
防塵/防水 | IP6X/IPX8 |
おサイフケータイ | ◯ |
イヤホンジャック | ◯ |
認証方法 | 指紋/顔 |
中古相場 | 45,800円~ |
販売キャリア | 楽天モバイル/au/ahamo/QTモバイル/ソフトバンク/ドコモ/ワイモバイル/UQモバイル/mineo/イオンモバイル/NUROモバイル/J:COMモバイル/LIBMO |
対応バンド | 4G(LTE):B1/B2/B3/B5/B8/B12/B17/B18/B19/B21/B28/B38/B41/B42 5G:n1/n3/n28/n41/n77/n78/n79 |
防水スマホを安く購入する手段4選
配達用の防水スマホを安く購入するには、以下の4つの手段を抑えておきましょう。
フリマアプリ(メルカリ・ヤフオク)
個人で自由に売買できるフリマアプリは、場合によってはどの手段よりも安く手に入るメリットがあります。
一方で個人間でのやり取りとなることから偽造出品と言った詐欺のリスクがあります。スマホは高価な買い物になるため、フリマアプリでの購入は避けるべきです。
通販(アマゾン・楽天市場)
通販は在庫が豊富なため、欲しい商品が簡単に見つかり手に入ることが大きなメリットです。
また通販は競合他社も多いことから、各社割引セールも実施されており、同機種でも運が良ければ通常時より1万円以上安く手に入ることもあります。
携帯キャリアで取り扱っていないようなマニアックな端末を手に入れたい方におすすめの購入手段です。
中古販売店(じゃんぱら・イオシスなど)
中古の状態を詳細に説明しているため、フリマアプリで個人と相手するよりも安心した買い物ができます。
外装の状態も厳しく評価されているため、「傷あり」と記載されている端末であっても、肉眼ではほとんど目立たないようなケースが多いです。それでも中古品として安く販売されています。
端末と回線のセット購入【一番お得!】
特にAndroidスマホで一番安く買える方法で、通信回線を利用する代わりに、端末価格が割引される仕組みです(キャリアによっては回線を契約しなくても安く買えるキャリアもあります)
例えばLIBMOでは、指定の通信プランを契約する代わりに、最安1円でスマホが購入できます。
定期的に買い替えるのは面倒。機種変更は毎回2年以上のサイクルで機種変更をする方におすすめです。
携帯回線の契約方法には、新しく電話番号を発行する方法、今使っている電話番号を引き継いで使う「MNP乗り換え」の2種類がありますが、MNP乗り換えで契約するほうが、割引率が大きく、より安く購入できる傾向です。
毎月の通信料金を支払う必要はあるものの、割引キャンペーンなどの特典も定期的に開催されています。以前と比べて、契約期間の縛りを設定してないキャリアがほとんどなので、割引期間が終れば解約したり、また他社へ乗り換えたり自由にできます。
当記事では最も安く購入する方法で、回線契約を伴う場合でのお得な申し込み手順を独自で紹介しています。ぜひ参考にどうぞ!
とはいえ、スマホの防水グッズはもっておくべき!
結局、防水グッズを推奨するのは本末転倒ではありますが、いくら防水性能が良くても、配達で使う場合はどんなアクシデントに遭遇するか予測ができません。
スマホはバッテリーと同じく、防水性能についても経年劣化で年々機能が低下します。
特に今使っているスマホのまま配達をする場合においては、より安全に配達をするためにも、防水ケースの装着も検討しましょう。
配達に使う道具は経費計上をお忘れなく!
配達専用で使用するスマホと割り切って購入する場合は、仕事道具として経費として計上できます。
経費にする際は領収書が必要になります。特に実店舗で購入する際は発行を忘れることがあるため、必ず受け取るようにしましょう。
コメント