デュアルSIMの相性がいいキャリアはどこの組み合わせか?
2024年現在でデュアルSIMにする場合、特定のキャリアにこだわりがなければ、まず楽天モバイルを軸にしてサブキャリアを選択することをおすすめします。
これまで楽天モバイルはドコモ・au回線を借りて運営する格安SIMキャリアとして提供していましたが、2019年10月より自社の回線での提供を開始しています。
そのため格安SIMならではの通信速度の制限がなくなり、いつでも同じ通信品質で利用することができます。
2024年最新版!デュアルSIM最強の組み合わせ3選
節約重視!1円でも安く使いたい【mineo×povo2.0】
デュアルSIMの利用でコストを抑えたい方には、mineoとpovo2.0の組み合わせが最適です。
mineoは、ドコモ、au、ソフトバンクの回線を使用した格安SIMを提供し、2012年からサービスを開始しました。
料金プランは、「マイピタプラン」(月1GBから20GBまで選択可能)と、月額定額でデータが使い放題の「マイそくプラン」があります。
最も安い「マイそくスーパーライトプラン」は月額250円ですが、通信速度は常時最大32kbpsとメールの送受信にも時間を要するレベル。
高速通信で利用する場合は、24時間のデータ使い放題オプションが1回198円で提供されています。
このオプションは普段は使わず、時々大量のデータを使用したい方に適しています。通話品質については3回線ともに大手キャリアと同等の品質で使えます。
povo2.0は、月額プランを契約する必要がなく、使いたい分をトッピングとして課金していきます。そのため使わない月は0円で回線を維持できます。
- 月によってデータ使用量に大きな差がある
- 通販等、自分で機種を調達できる
- 通信速度等は無視!とにかく安く抑えたい
通話メインに使う方向け【楽天モバイル・povo2.0】
仕事で多くの通話を行う方には、楽天モバイルとpovo2.0の併用を推奨します。
楽天モバイルは、専用アプリ「Rakuten Link」を利用することで、無制限かつ無料の通話サービスを提供しています。
RakutenLinkはIP電話技術を利用しており、ネット回線で利用できることから通話料を安くすることができます。
しかし、楽天モバイルのネット回線は現在整備途中の段階でもあることから、通話品質が不安定な場合があります。そこでpovo2.0を予備回線として持つことをおすすめします。
povo2.0は、5分かけ放題や24時間かけ放題のトッピングがあり、auと同じ音声回線を利用しているため通話品質が高いのが特徴です。
- 通話を利用する頻度が日によってバラバラ
- 楽天ポイントなど、楽天サービスを利用している
- データは適度に使いたい
海外によく行く方向け:【楽天モバイル・ahamo】
楽天モバイルとahamoは、海外でのデータ通信を追加申込みなしで無料で利用できます。楽天モバイルは毎月2GBまで、ahamoは20GBまでのデータが使用可能です。
ただし、ahamoでは海外でデータ通信を開始してから15日後の日本時間0時以降、通信速度が最大128kbpsに制限されます。この速度制限は、日本に帰国しデータ通信を行うまで解除されませんので注意が必要です。
なお、128kbpsでは、LINEなどのチャットやメールの送受信に用途が限定されるため、ahamoは短期海外滞在に適しています。
通話に関しては、楽天モバイルでは専用アプリ「Rakuten Link」を使用する通話が、海外から国内および海外同士の通話においても国際通話料無料で利用できます。一方、ahamoはドコモと同じ国際通話料が適用されます。
最強の組み合わせにするためのデュアルSIMの選び方のポイント
相性のいいデュアルSIMを選択する際のポイントとしては以下の3つが挙げられます。
- 利用する用途を決める
- 異なるキャリア回線にする
- 単独回線での運用よりも高くならないようにする
1.利用する用途を決める
例えば、データ通信専用と音声通話専用で分けて運用することなど、あらかじめ用途を決めておくことが大切です。
とにかく安く済ませたい思いから、2回線とも同じようなプランを契約していてはデュアルSIMにしても利便性は変わらず、デュアルSIMにするメリットが発揮できません。
デュアルSIMにする際は現在契約するキャリアのプラン変更も含め、どのようなスタイルでデュアルSIMを使うことを理想としているのかをまず考えましょう。
キャリアの選択は用途を決めたあとにしましょう。
2.異なるキャリアの回線にする
デュアルSIMにする最大のメリットの一つが異なる回線同士でもスマホ1台で使用できる点です。これまでのスマホはSIMロックと呼ばれる、他の回線で使用できないように制限がかけられていました。
しかし、2021年以降販売のスマホに関しては、SIMロックが禁止されたことから、どのスマホでも異なるキャリアと併用して使えるようになっています。
通信障害に備えて、デュアルSIMでの運用を検討している方も多いかと思います。
日本の場合、通信障害に加えて自然災害も非常に多い国です。こうした災害時のインフラ確保するためにも、デュアルSIMにする際は必ず今契約している回線とは別の種類の回線にすることがポイントです。
3.1回線での運用と比べて極端に高くなっていないか確認する
携帯通信料金については2021年以降大幅な値下げが実現されました。そのため現在は安いプランでは月500円以下で契約できるキャリアも増えています。
そうした格安プラン同士を併用することで、同じ条件で1回線だけ利用するときと比べて結果的に安くなることも少なくありません。
例えば、月3GBと5分かけ放題で利用する場合。
【au1社だけの場合】
- スマホミニプラン 3GB:月4,378円
- 5分かけ放題:月880円
- 合計3,707円/月
【IIJmioとmineoの2社運用の場合】
- IIJmio 2GBプラン:月850円
- NUROモバイル 1GB+5分かけ放題:月930円(5分かけ放題プラン)※au回線
- 合計1,780円/月
このようにデュアルSIMにしても、キャリアの組み合わせ次第では、同じ条件下で使用しても1回線で使うよりも半額以下に抑えられる場合があります。
NUROモバイルの場合、5分かけ放題プランはLINEアプリのデータ通信量がノーカウントになるなど、格安SIMでは大手ではできないような独自のサービスもあるため、選択次第ではよりお得に使うことができます。
デュアルSIM運用のメリット・デメリット
デメリット
デュアルSIMにおけるデメリットは以下の通りです。
- デュアルSIM対応スマホが必要
- バッテリーの消費が激しくなる
- 設定を変更する手間が面倒
eSIMの普及により、近年は多くの新型端末が対応していますが、全てのスマートフォンがデュアルSIMをサポートしているわけではありません。
またデュアルSIMでは2回線を使用するため、バッテリー消費が増加する欠点もあります。
さらに一部のデュアルSIM端末では、異なるキャリア間での通信や通話の切り替えが必要になり、都度設定を変更する必要がある点にも注意が必要です。
メリット
デュアルSIMにすることのメリットは以下の通りです。
- 通信障害時のリスク分散になる
- 一時帰国時にも便利
- スマホ1台で複数アカウント持てる
異なるキャリアの回線でデュアルSIMを利用することで、通信障害時にはもう一方の回線が利用できます。
災害時のリスクを軽減し、海外滞在時には現地の回線と日本のキャリアを切り替えて利用できるなど、デュアルSIMにするとメリットが大きくなるなどより快適に、よりお得に使うことができます。
楽天モバイルを主軸として組み合わせるのがおすすめ!
楽天モバイルの特徴は、以下のとおりです。
- 料金プランは一つだけ、シンプルでわかりやすい
- データ無制限での価格は自社回線としては破格の安さ
- 楽天ポイントが貯まりやすい
料金プランは、2023年7月20日から提供が開始された「Rakuten最強プラン」のワンプランのみとなっています。
楽天最強プランは使った分だけの料金を支払う「従量課金制」で、3GB月額1,078円から最高額は3,278円で、データ通信が無制限で利用できます。また、専用通話アプリ「Rakuten Link」を利用すると、国内通話が無料でかけ放題になります。
2023年12月1日からは、楽天モバイル契約者であれば楽天市場でのお買い物が全員ポイント【5倍】にアップしています。加えて、楽天カードなどと併用することでポイントが最大16.5倍になります。
通話も無料でかけ放題なため、1回線だけでも十分使えるキャリアではありますが、楽天モバイルは自社回線での提供を開始してまだ歴史が浅いことから、プラチナバンドの取得がまだの状態です。そのため通信品質については他の大手キャリアと比べてイマイチな点ではあります。
こうした点を踏まえて、現状では他のキャリアの回線と組み合わせて使うことを推奨しています。
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